みつば

ミスター・ヴォーマンのみつばのレビュー・感想・評価

ミスター・ヴォーマン(2012年製作の映画)
3.7
無神論者の精神科医ウィリアムズは、刑務所から仕事の依頼を受けた。依頼内容は、自分を神だと言い張る囚人ヴォーマンの面談をすること。
神を信じないウィリアムズだが、会話をするうち、ヴォーマンの主張は妄想ではないかもしれないと感じ始める。

ショートフィルムなので簡潔にまとめられていますが、静かに進むストーリーに引き込まれました。
最初の面談のシーンが好きです。
ニヤリとさせる会話の掛け合いがおもしろい。
子供じみた揚げ足取りのようだけど、もし本当にヴォーマンが神だとしたら当たり前な会話で、だけどやっぱり現実的に見たら、頭がおかしいとしか…
だけど、やけに冷静で自信たっぷりな口ぶりのヴォーマンに、ウィリアムズ同様こちらも惑わされていくのが楽しいです。

信念が揺らいで困惑するウィリアムズ、マーティン・フリーマンと、皮肉っているけどどこか高貴なヴォーマン、トム・ホランダーの無駄のない演技が素晴らしい作品でした。

彼は果たして本当に…それとも…?
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