みつば

日の名残りのみつばのレビュー・感想・評価

日の名残り(1993年製作の映画)
3.8
恋愛モノは苦手なので避けていたが、これはラブロマンスというより執事という職業に誇りをもちながらそれに縛られつつも懸命に生きた男の話だと感じた。
やっぱり従者ではなく執事という立場は、一生屋敷の主人に仕える大きな覚悟があるんだと思う。
主人を信頼し忠誠を誓い、何歩も先を読み主人の要望に答え、自分の感情は抑える。
例え主人が間違っていても。

彼はすごく執事の仕事に誇りを持っているし、完璧に仕事をこなす技術を持った人だ。
自分の感情に気づいても、今まで抑えてきたためにどうすればいいかわからない。
彼女も彼の仕事に対する誇りを理解しているから深く踏み込めない。
難しいなぁ。
アンソニー・ホプキンスが素晴らしかった。
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