ユカリーヌ

セルフレス/覚醒した記憶のユカリーヌのレビュー・感想・評価

セルフレス/覚醒した記憶(2015年製作の映画)
4.5
【過去に観た映画】2016.9.8

余命いくばくもない富豪のカリスマ建築家は、遺伝子操作で創った若い肉体に
自分の脳を転送しないかと、
天才科学者に持ちかけられる。
そして、見事に若い身体を手にいれるが、その肉体は……
というお話。

このような設定の作品は、
過去にもいくつかあるし、目新しさはない。
でも、脳移植モノって、
わりとスリラーやバッドエンドが多いが、これは、家族愛を含む話にし、最後は涙、涙のせつない話になってた。

個人的には、そんなにアクション入れなくてもと思うが、本格的アクションでSFエンタメ作品としても楽しませるし、ドラマ部分が良かった。

特にこれ、父と娘の愛を対比させて上手く描いていたから、
グッときてしまった。

亡き父が、別の人の身体になってでも、私の傍に来てくれたらなあと本気で感じてしまう位、すんなりと受け入れられた話だった。

科学技術が発達しても、人間を培養することはできないのか?
やはり記憶は体ではなく、
脳に刻まれているのか?

愛する人の体が欲しいか、心か..とても考えさせられた。

2016年は52本位映画を観たが、
私の中では今年のベスト1かも。

こういうせつない話がやはり、
好きだなあ。

監督は「ザ・セル」の人!
主役は「デッド・プール」の
ライアン・レイノルズ。
マッチョなのに、
せつない表情がたまらないっ。
ユカリーヌ

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