風来坊

64 ロクヨン 後編の風来坊のレビュー・感想・評価

64 ロクヨン 後編(2016年製作の映画)
3.5
前編から変わり後編は物語の核の64事件に迫って行き、64時間に翻弄された人々を克明に映し出して行く。主人公が誘拐事件の実名を取るためにトイレで張り込むシーンは主人公の熱い想いと刑事だった頃の姿を感じられて好きなシーン。

原作は横山秀夫さんの小説ですが実は私は横山秀夫さんの小説は苦手…「半落ち」とか元記者ならではの目の付け所は目から鱗なんですが、この人の小説ははほぼほぼ謎残しで終わるのが私は苦手…余韻がある清々しい謎残しなら良いですが悶々とする謎残しなんですよね…。

映画化して原作の謎残しをスッキリさせてくれるのかなと思ったらやっぱり謎残し…1つの事件が当事者だけでなく周りの人々の人生を波紋のように狂わせていく模様とそれに立ち向かう人々の模様を描いた骨太のサスペンス映画と思います。
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