ぜんらまる

ミューン 月の守護者の伝説のぜんらまるのレビュー・感想・評価

3.8
フランス国際映画祭で鑑賞。

てっきり何かしらの伝説をモチーフにした筋かと思っていたら、監督陣の創作ストーリーであるらしい。そのことから、むしろ古来よりある伝説然とした潤色が巧みだったのだと感じた。一方でストーリーにある種子ども向けらしいご都合主義、不条理さが目立ったのも確か。

映像面は大手制作会社と比べても遜色のないリッチさで、カラースクリプトも美しいが、見せ場となるシーンのほぼすべて3Dではなく作画であった点は、少々評価が悩ましい。

作画と3Dのハイブリッド表現は、ここ数年でも国内外で目覚ましい進歩を遂げているが、本作では単に世界観(シーン)の切り替えギミックとして使われており、2015年作品と考えると仕方がないのかもしれないが、少々時代遅れな感は否めない。
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