たしかにこれは凄かった。
映像もキャラクターも音楽も、全て良いんだけれど、それらって実はだんだんと慣れてしまうもの。
物語にどれだけ僕らを引き付ける魅力があるか、心動かされる展開があるかが、結局のところ大切。
最初は新鮮さとテーマになるほどと魅入っていたけど、徐々に、社会風刺にお腹いっぱいになってきてしまった。
しかし、ラストで待ち受ける衝撃たるや、眠気も覚める真実。
それは非常にずっしりとくるものだった。
現代社会や人への皮肉が十分に盛り込まれて、なかなか面白かった。
文字通り明るいタッチで進むストーリー。けれど常に暗い。
アカデミー賞にノミネートされるだけのパワーを感じた。
最近のアニメの台頭にも負けない映画だった。