父を探しての作品情報・感想・評価

「父を探して」に投稿された感想・評価

ちろる

ちろるの感想・評価

4.3
ずっと観たくて見てなかったけど、ブラジルにもこんな素晴らしい名作アニメがあったんだなーと嬉しい気持ちです。
クレヨンと、色鉛筆と水彩画を合わせたような柔らかいタッチのアニメーション。
でも、描かれている内容は割とダークで重かった。
淡々としているようで、しっかりとあっと驚く展開へと突入していくプロットの秀逸さもやられました。

搾取するものと搾取され続けるものの構図が永遠に変わらない。
その搾取の犠牲となる子どもの視点から描いた孤独で切ない冒険物語
少年の妄想の世界と現実の世界を台詞のない映像で見せていくという、複雑な構造ではあるけれど、見せ方は非常に上手いので難解ではないけれど、
ただ上げてはまた下げてという混沌とした演出の中で南米の闇を描写しているので、娯楽性はなく、多分中学生以上のアニメーションなのかも。

私たちがこの国で享受している衣食住の贅沢の後ろ側で、ふつうに家族と暮らすこともできない労働者たちの犠牲があるという事実を見せつけられてしまってドキッとなってしまう。

世界の縮図、独裁政治問題、戦争の脅威、環境問題などを取り入れてはいるものの、
直接的な表現や、強いメッセージを入れ込まず感覚に入り込むような控えめさも好感度があるので他のどのアニメーションとも被らない唯一無二の魅力がある作品でもありました。
3月の猫

3月の猫の感想・評価

3.6
3年前くらいに観た。
確か3本立てのうちの1本だった。
当時は音楽や綺麗な絵が心地よくて
劇場で寝てしまった。
ストーリーも良かったと思う。
nene

neneの感想・評価

-
Netflix にあると思わなかった‼︎

前半の絵が全くタイプじゃないけど本当に音が良すぎる
ほとんど同じ曲しか使ってないのにアレンジの幅よ…
サントラ欲しすぎる
なごみ

なごみの感想・評価

4.0
どこで止めても綺麗…!壁紙ほしい。

絵本みたいだけど完全に大人向け。
ラストが寂しい…
ayumi

ayumiの感想・評価

4.5
本当に素晴らしい作品。アニメーションだから表現出来る繊細な世界。自分でも引くくらい泣いてしまった。
TuneIshi

TuneIshiの感想・評価

3.8
アトロクで紹介されていた
アニメ映画をネトフリから
探して鑑賞。

劇中でセリフやナレーションは
一切なく、総てを可愛らしい
鉛筆書きのシンプルなキャラの
アニメーションと音楽で表現
している。

やはり描写はいく通りにも解釈
可能な、受け取る側が咀嚼する
必要がある内容になっている
ので混乱したり退屈に感じる
人もいるかと。

私的にはもう少し短くして
プロットも簡潔で誰にでも
同じように伝わる感じでも
良かったんではないかとも
感じました。
近年非常に楽しめたアニメ作品「夜明け告げるルーのうた」や「ぼくの名前はズッキーニ」が両方ともアヌシー国際アニメーション映画祭でグランプリを獲得しているので他の受賞作も気になり鑑賞。

クレヨンや色鉛筆で描いた様な可愛らしい絵柄の少年が繰り広げる地獄めぐり。
ブラジルの現状とも言えるが全世界共通のテーマとなっている。

台詞らしい台詞は無いし、観客を信用した削ぎ落としたストーリーテリングは大好きです。
ラストもいいです。

日本のアニメも近年面白い物が多いですが多くの物が内側というかドメスティックな物が大半なので配信サービスも充実してきた現在、日本アニメの底力をもって世界を驚かせて欲しいです。

アヌシー国際アニメーション映画祭は要注目になりました。
日本人では宮崎駿、高畑勲、湯浅政明がグランプリを獲得しているあたり分かっていますね。
松菱繭

松菱繭の感想・評価

5.0
すごく良い。めちゃくちゃいい。
最後の方は、ああ、こうゆうことだったのか、と泣いてしまいました。
クレヨン、色鉛筆、切り絵、油絵具。異なる質感が美麗な手描きのアニメーション。

美しい自然に抱かれ暮らしてきた少年が、出稼ぎのために家を出て行った父を探す旅で、初めて外に広がる大きな世界を知る。

しかし、世界は決して善いものではなかった。

世界の片隅の人々の暮らしを省みないグローバル経済。現代社会に追い詰められる人々。響きわたる多様な自由を徹底的に破壊する暴力。

優れたアニメーションは、わたしが子どもの頃から親しんできた高畑勲、宮崎駿のアニメーションもそうだが、いつでも現代社会を寓話化し、批判する視座を持っている。この作品もまた、現代社会を強く批判する。

しかし、それと同時に、この作品はどうしようもなく優しい。と、わたしは思うが、後半の「ああ、そうだったのか」という展開に優しさを感じるのは個人差があるかも知れない。
物語の主人公は、特別な存在であることが多い。魅力的で、才能に溢れ、世界を変える力を持って、世界を変えていく。
けれど、この世には、世界を変えられず、世界にただ疲弊し、世界の片隅でただ歳をとっていく人たちがたくさんいる。
このアニメーションの主人公も後者だ。
主人公はわたしであり、あなたであり、クソみたいな世界に対して何もできない。これは悲しい物語だろうか。そうではないとわたしは思う。何もできないことの何が悪いの?

音楽も素晴らしい。劇場で観たかった。
カモメ

カモメの感想・評価

4.2
見ていたら、いもむしのニャッキを思い出しました。どことなくNHKでやってそうな感じのブラジル発のアニメ。
独創的な世界観でとてもオススメ。
笛の音が印象的な作品。

絵本の挿絵が動いているような暖かい色彩の世界観が素敵。かと思えば、ゴチャゴチャしたコラージュの街中だったりと、見ていて飽きません。

絵が綺麗というだけではなくメッセージ性が強く訴えかけられるものがあり、最後まで楽しめました。
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