5人の男友達が共有するマンションの一室。そこは、妻にバレずに、自由に、より安全に、秘密の情事を楽しむための場所。ところがある朝、部屋で女性の遺体が見つかり、事態は思わぬ方向に…
何気に見慣れた顔が揃う本作。ベルギー小説が映画化され、オランダでリメイク後にハリウッドで再リメイク。そのハリウッド版がこちらのよう。
5人だけが鍵を持つ秘密の共有部屋。お金を浮かして、バレる可能性も減らして…賢いのかアホなのか…笑
前半は、誰が犯人なんだよ！この死体どうするんだよ！とワーワーやっていて、ややグダグダ気味だが、各々の秘密が明らかになりはじめてからは特に気にならなかった。海外だと家族ぐるみの付き合いが増えがちだが、そこを上手く利用した展開になっている。
一人、根っからのろくでなしが紛れ込んでいる。浮気の枠を超えて、人を何とも思っていない、自分の欲が満たされればそれでOKという人間。ズバ抜けて嫌悪の対象になる人物が一人いることで、他の人たちがマシに思えてしまうから恐ろしい。笑
しかし、種類の違う厄介な人物が一人。呆れられるくらいムッツリな日本人の延長線上にありそうなヤバイ変態。笑
でも結局のところ、タイプは違えど、考えの方向性は似たようなもの。繁栄の本能がある男に目移りするなという方が無理な話。そう考えるしかないのかもしれない。笑
鑑賞後は、人生ってなんだかなーという感情が残る。それは、人に悲しい思いをさせておきながら、裏切り行為をした男たちが何だかんだ欲しいものを手に入れたりして、不幸を見ずに生きられているから。
