のん

クーキーののんのレビュー・感想・評価

クーキー(2010年製作の映画)
3.4
喘息のあるオンドルはぬいぐるみを大切にしている心優しい少年。ボロボロになりすぎて洗濯できない(喘息に良くない)ことを理由に、母親にクマのクーキーを捨てられてしまう。そしてクーキーはごみ捨て場で潰されそうになった瞬間、立ち上がり、オンドルの待つ家に帰るために森へと進む。

可愛い。チラシと予告編で既に心を奪われてしまった。へなちょこテディベアのクーキー。ふらふらと歩くたびに手足や耳が揺れて、その愛敬といったら凄い!見ていたら応援したくなる!とにかくクーキーが可愛い。
そしてクーキーと反対に、森の村で出会う不思議な生き物が普通に気持ち悪くて、敵も味方も不気味なのが印象的。世界観もダークっぽい。

しかも内容は想像していたより深みのありそうな話で正直驚いた。成長をメインに、いろんな含みがあるというか。単純な楽しい夢物語のようなファンタジーではなかった。私は観ていて少し悲しくなったというのが本音。終盤は特に。

トイストーリーが引き合いに出されているけど、種類が違いすぎて比較できない。だけどお気に入りのおもちゃやぬいぐるみがあった人には見て欲しいというのは共通する部分だと思う。

映画とは直接関係ないけど、映画グッズのクーキーのキーホルダーが欲しかったのに売り切れていてとても残念だった。もっと早く観に行けば良かった!

2015-139
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