風来のリヨナ

最後の1本 ペニス博物館の珍コレクションの風来のリヨナのレビュー・感想・評価

4.1
🤔🤔🤔

ところはアイスランド…ここに実在する世にも珍奇な博物館…そこでは、同僚からジョークで牛のペニスをもらって以降、何かに取り憑かれたように館長が収集し続けたあらゆる動物のペニスが展示してあるという…。

そんな博物館の最後の収集ペニスにして、最大の難関ペニス…そう ”人間” のペニス。その最後の1本の寄贈を巡るペニスドラマを追いかけたドキュメンタリーになります。



これがまぁ〜面白いのなんの。
「全てはここから始まりました」と神妙に牛のペニスを撫でるシッギ館長に始まり、「どんどんペニスが集まってきて収集がつかなくなったの」と笑う奥さん、寄贈立候補者や、病院関係者、出てくる全員がずっと大真面目にちんちんの話をするので頭がおかしくなります。

「解剖とか幾らでもあるのに何故ちんちんくれない?」という彼にドナー法が立ち塞がるとか、死後寄贈を申し出た絶倫爺さんのちんちんが加齢で縮むとか、自分のちんちんが好き過ぎて生前に切って博物館で見たい狂人が名乗りを上げたり、エピソードが普通に面白いんですよね。

特にこの狂人が本当にキテてイチオシ…というかメインコンテンツまである。毎日館長宛に自分のちんちんについての長文メールを2,3通…ちんちんに服着せた写真送付…自分のちんちんを漫画化など…ちんこ顕示欲で夢が暴走し、ちんぽメンヘラと化していく様子が、北欧の美しい景色と合わさって完全に北欧ホラーです。

そんな風に色んな動物のちんちんや博物館事情よりもヤバ人が目立ちますが、こんな世界もあるのだなぁ…と学びがあるのも事実。見易いドキュメンタリーなので是非😌

個人的に気に入ったのは、法的な長さのペニス(12.7㌢)、星条旗が(絶句)、悲しすぎる「縮んじゃったよ…」です。
風来のリヨナ

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