最後の1本 ペニス博物館の珍コレクションの作品情報・感想・評価

「最後の1本 ペニス博物館の珍コレクション」に投稿された感想・評価

アイスランドの港町フーサヴィークにある世界で唯一の“ペニス博物館”。
オープン前にも関わらず、博物館の前には開館待ちの来場者が二人いた。
館主の”シッギ”は待ち人に見向きもせず、少々気だるそうな表情でドアの鍵を開け淡々と開館の準備を進める。
博物館には、シッギが40年間にわたり収集した、ほ乳類の標本が展示されている。
彼には死ぬ前に叶えたい夢があった。
それは、ヒトのペニスを展示すること。
なんと候補のペニスは2本…
それからそれから…

笑わせてもらおうと見始めたが…
アイスランドの美しい風景も手伝ってか、なんだかとても…すごく…良い物語を観た。知った。考えた。しんみりした。面白かった。

もちろん笑えるところもあるのだけれど、徐々に観客もペニスに真剣になってくる。共にペニス問題に悩み、ペニスの行く末を息を飲んで見守る。

美しくよくできたドキュメンタリーだったからか、ラストシーン、ペニスの像の後ろに立ち空に向かって両手を上げるシッギが、ソーシャンクの空にのアンディに見えた…
空子

空子の感想・評価

3.9
フォトグラファー佐藤健寿さんが某番組で訪れていた博物館の珍コレクション・ドキュメンタリー。
邦題が下ネタコメディっぽいけど、純粋なドキュメンタリー。
男の生き方というか、プライドだったりこだわりだったりが見られて面白い。
アイスランドにある男性器だけの展示に特化したペニス博物館の館主が、展示品の最後を飾る「ヒトのペニス」を手に入れるまでを追った異色のドキュメンタリー。
館主シグルズル・ヒャールタルソン氏が40年にわたって収集してきた様々な動物の男性器の剥製、または男性器を模したオブジェが展示された世界で唯一無二のペニスミュージアム。博物館にズラリと並べられた奇想天外な展示物の数々、男性器に魅了された館主の姿にも圧倒される。
集めていないものなどないかとも思えるほどの膨大なコレクションは、あとただひとつ、「ヒトのペニス」が加わればコンプリートできるというのだ。そこで、死後に自分のペニスを標本として提供してもいいという有志を募ることにするのだ。
下ネタかと思われるかもしれないが、映画は至って真面目な内容。館長は案外普通の人で、元教師で現在は書籍の翻訳も手掛けるインテリ。自分のコレクションを博物館に展示して役立てようとする教育者らしい考え方の持ち主だ。個人的な趣味のコレクション(収集品)は、数が増えればやがて学問的なセレクション(選定品)となって、その過程で得た面白い知識を人々に還元していく姿勢は、趣味人として尊敬できる。
自身の死語にペニスを提供する契約を交わした老人は、数々の武勇伝を持つ立派な冒険家だが、もうひとりの提供者として現れるアメリカ人男性はけっこうヤバイ人だ。巨大な大陸では、日本なんて比じゃないくらいの確率で、普通に変な人がそこらを彷徨いていることがわかる。「家畜も家族もいずれ死ぬ。だが、勝ち得た名声は永遠なり」というオーディンの訓言は、館主と提供者たちの人生に向けられたものだろう。
かなり引っ掛かったのは、「法的な長さ」のはなし。私はことがはじまれば余裕でその基準を満たせるので、普段お子ちゃまサイズだからって舐めないでいただきたい!
アイスランドを訪れた時この博物館に行った。のちにこの映画の存在を知り見てみた。ドキュメントとしてはおもしろい、人が何にどのような価値観を持っているのだろうと考えさせられた。まあけれど内容が内容なので冗談を言い合える友達もしくは一人で見るのをオススメする。
hiroseee

hiroseeeの感想・評価

3.8
アメリカ代表の自己顕示欲をペニスによって満たそうとする狂気さといたって真面目で熱心な収集家の情熱がなんとも言えない笑いを誘発してくれて楽しめました。
cemofrpe

cemofrpeの感想・評価

3.5
普通にドキュメンタリーとして面白い

54年間添い遂げている女性がいる館長と、離婚を3回もした上それを女性のせいにするアメリカからの巨根ドナー候補…
そして冒険家で女好きの面白いおじちゃまドナー候補。正義が勝つ話です
最後の1本とかふざけたネーミングにつられて観たんだけど意外にも深い内容でびっくりしましたね。これはもうね、男だろうが女だろうがチンコ好きだろうが嫌いだろうが変態と思われようが、タブー視する気持ちをすっぱり取り払って観ようよ。学問だよ!人間模様だよ!わたしは至って真面目に書いています。

何かに取り付かれた人間の執念とか傲慢なまでの自己顕示欲とか、誰にでもある意業もここまでくるとバカなんじゃないのと言いたくなるんだけど分からなくもない。エルモの星条旗にはドン引きだけどね、何がどうドン引きなのかはご覧になってとしか言えませんが。なかなか興味深い珍ドキュメンタリー映画でした。
「男根に限りない愛情を注ぐチンポ吸いとして、観ておくべきかな💛」と思っていたのだが、いざ鑑賞し始めたら、予想以上に「モノ」から逸脱していく内容だった。
何だこれは、ペニスを題材に、北欧とアメリカのイデオロギー闘争を映し出すドキュメンタリーではないか。

「一番になりたい」、「勝ちたい」、「名声を得たい」という我執の凄まじさにおいて、アメリカ人に勝る国民はいない。
中でも知性や教養が不足している層ほど行動は極端になるが、本作に登場するトムの無表情な暴走ぶりも、痛々しい限り
(日本でも「業界で一番になりたいんです!」と熱く語ってしまうAV女優がいたりするが…。そんな発想の持ち方も、アメリカからの悪影響か)。

対するアイスランド人のペニス博物館館長は、別の意味で典型的な「タブー挑戦型」。
60~70年代を席巻したフリーセックス運動の影響は色濃そうだが、長きに渡り教職に就き、著作も多い人物なので、さすがに行動は建設的だ。
「ふたりのどちらと友達になりたいか」と問われれば、その答えは明白であろう。

70分強というランニングタイムは「短そう」と感じられたのに、実際に鑑賞し始めると、長かった。
何と言っても脇道に逸れたまま、本題のペニスについて、独自の視点/意見を少しも引き出せていないのは、本末転倒でしかない。

館長にとってペニスは「冗談で始めた収集の対象」に過ぎなかったのか?
とは言えついに「最後の一本」を獲得してしまう彼の我執もまた、相当なものである。
どこに生まれても人間とは本当に、業の深い生き物だ!
カモメ

カモメの感想・評価

3.9
R15作品。局部の映像はありますが、エッチな要素はありません。
アイスランドにあるペ○○博物館にはネズミからマッコウクジラまで古今東西様々な"モノ"がありますが、唯一足りない標本があります。それは人間の"モノ"でした。
凄く真面目な作品でしたが、アメリカ人の提供者候補が出てきてからはとても面白い!!

人間のペ○○を飾るための提供者として地元アイスランドの冒険家が名乗りを上げます。彼はとても高齢で、死後であれば構わないと言ってくれます。

もう一人アメリカから提供者が出てくるんですが、彼がもう強烈!!
"モノ"にコスプレをして写真を撮ったり、自分の自慢の"モノ"を威厳ある姿で飾るにはどうしたらいいかと、設計図まで書いたり鏡張りにしようと業者に話を進めたり……さらに狂気なのは、博物館の人間標本第一号になりたいからと、生きているうちに"モノ"を切断しようとする。博物館の館長にも、どうしたいこうしたいと日に何度もメールを送ったり。
ステレオタイプなアメリカ人っているんだな、と思うくらい自己顕示欲が高く、自己正当化も強い。
一番引いたのは博物館に飾る"モノ"に星条旗を入れ墨したり……。せっかくの標本なのに入れ墨なんか入れたら学術的価値が下がるんじゃないか?とかアイスランドの博物館に星条旗入りの"モノ"が並ぶのはどうだろう?とか配慮全く無し!

アメリカ人の提供者を見ると、きっと人生で輝いたことなんてなくて、唯一の誇れるものが"モノ"だったんだろうな……。

博物館の館長やその家族が一番マトモで真面目でした。

個人的にはセサミストリートのエルモの映画をネトフリで見たばかりだったんですが、アメリカ人の彼が自分の"モノ"につけた名前もエルモだったことが、何の偶然だよ!と思ってビックリ。
ヒルコ

ヒルコの感想・評価

2.7
待て待て待て〜い!!ネタバレんなっちゃうかも知んないけど、「最後の一本」にモザイクかけるとは何事だ!!こんなにも男たちがチン◎に真剣に関わり一喜一憂し、チ◎コ博物館の館長のひたむきさに感銘を受け協力していく中で、やっと手に入れた人間の◎ンコじゃないか。バケツから出す時にモザイクかけたら失礼でしょ!とはいえ、バカバカしいほどクソ真面目にチン◎に情熱を注ぐ男たちを見ていて、女である私は「男ってバカなのかなあ(^q^)」と感じざるを得ませんでしたがね・・・楽しめましたよ!
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