ずっとストックに入り続けていた映画。
「コンフェッション・・ってなんだっけ??」と、どんな映画かイメージを描けず、なんだか後回し後回し・・。
でもね「あっイ・グァンス出てるならもっと早く観ときゃ良かった!!」って。
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なかなか興味深い作品でした。
原題が「良い友人たち」ってことで、ヒョンテ、インチョル、ミンスという3人の親友のストーリーです。
ヒョンテ(チソン):3人の中で一番金持ちで消防士。妻子あり。
インチョル(チュ・ジフン):損害保険勤務で怪しいことして成功している・・フリ?
ミンス(イ・グァンス):販売業。最も金が無い。
これね、少年期のとあるエピソードが描かれています。その因縁もありつつ、途中がズコッと欠落して現在なんですよ。
そこに想像の余地というか映画観終わってからの考える楽しみが潜んでいるようにも思うんです。
ヒョンテの妻は喋れない・・これは3人の何かの象徴だと思うんですよねー。
ネタバレを防ぎたい方は以下読まないでください。
3人のセリフや行動しか私たちには手掛かりはないのですが・・
まず一番に見えやすいヒョンテね。
彼はインチョルを誤解していて、『良い友人たち』なのに疑いを言葉に出来ずに逃げていたわけですよね。さらに、父母の真意というか裏稼業を否定したくとも、彼がここまで生活できたのは親のおかげで、正面から向き合うこともなくそのままにしてきたわけですよね。
実際少年時代のあの時も、ミンスを置き去りに逃げたのはヒョンテですよね。
妻への共感もそのあたりなのかなと。ひょっとしたら・・うがった見方ですが喋らずに済む・・。
そしてその妻にも、ミンスにも、ヒョンテの母にも分け隔てなく正面から向き合い情を示して来たのがインチョルと言えますよね。
喋れない妻とコミュニケーションを取るためには、手話を覚えるか、懸命に手振りでも心を察するかせいなくてはならない。
一見『良い友人たち』の3人も、インチョルのように懸命に接する男と、手話を覚えたが、心を閉ざすヒョンテのようなギャップが生じる。この3人への妻の態度が関係性そのものを横で補完表現していたと思った次第です。
じゃなければ、妻が喋れない設定にはしないんじゃないかと・・。
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