Runa

人間の値打ちのRunaのレビュー・感想・評価

人間の値打ち(2013年製作の映画)
4.5
スタイリッシュでかなりよく出来たサスペンスでとても面白かったです!
ある夜ひき逃げ事件か起こります。それに関わる3人のそれまでの半年間をオムニバス形式で見せ、犯人を探っていくのです。
上流階級、中流階級、貧困階級それぞれに妬み醜さがあり、それらが複雑に絡み合ってストーリーが続きます。
事件までの半年間を3人の異なる視点で見せることにより、不可解な事柄の理由が後から後からわかるようになっていて、あの涙の裏にはあんな事があったのか…あの遅れてきた理由はそんな事があったのか…と知る事が出来て、結果見る方はすっきりしました。
それから、セレブな筈の母がどこか哀しげな雰囲気だったり中流階級の娘の男性の好みが変化していくところなど興味深かったです。
人間の値打ちに決して差はない。なのにラストで、人間の値打ちの金額を見せられたり、ただお金で繋がった盛大なパーティの様子を見ると現実には抗えないような気にさせられる…
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