人間の値打ちの作品情報・感想・評価・動画配信

「人間の値打ち」に投稿された感想・評価

一つの事件を通して、少しずつフックを残して、それぞれの視点で語られることで全容見えてくるの楽しい。助けてくれる人は血の繋がり関係ないってのと、表面的にしか物事は捉えられてないかもよってことを学びました。特に子供のことなんて、全部分かってるようで盛大に見誤ってるかもと思って接しないとなぁと。女の子の父親が1番嫌いやった。
構成おもしろい!ずっと、どうなるんだろう?って思いながら楽しめた。
クリスマスイブの前夜に発生した1件のひき逃げ事故。その事故を複数の人間の視点から捉えたイタリア発のサスペンスドラマ。

小さな不動産屋を営み投資で一攫千金を狙うディーノ。富豪の妻なのに満たされない日々を送るカルラ。ディーノの娘でカルラの息子のマッシと付き合うセレーナ。

本作の物語はこの3人それぞれのチャプターに分かれて展開し、最後の4つ目のチャプターで総仕上げ。冒頭で起こるひき逃げ事故とどう繋がるのかという面白い構成になっています。

最初のディーノの章だけでも、投資で失敗して全財産失いそうになる危機的状況で早速見応えがありました。そこから見え隠れする人間同士の階級格差や欲望などの複雑な関係。

それは全ての章で描かれていて、人間関係の嫌な部分を見せつける内容になっています。そしてラストはタイトル通り人間の値打ちについて言及する形。

劇中誰もが焦り、もがいて行き場の無い苦しみを味わう場面があります。どんな立場の人間であっても、誰でも本質は似たようなもの。そして自分にとって都合の良いようにしか考えていないものというのを感じさせてくれます。

イタリアの映画ってお洒落か陽気か感動かと言う、いずれかのイメージがありましたが、ここまで人間の内側について切り込んだ作品は珍しいという印象。興味のある方はお勧めします。
登場人物好きになれなかったな。
でもそれは生々しかったからであって人間ってこうだよねって感じ。
強いて言えばルカに同情した。

ストーリーを複数のキャラクター視点で見ていく作品は好き。
今回は全員重い雰囲気で進んでいった。
何かしら問題抱えているんだろうとは思っていたけど結局は自分から突っ込んでしまってるんじゃないかな。
時にはしょうがないときや他人の巻き添えってのもあるけどもう少し耐えられればとか他の方法がとか考えちゃった。

サスペンス映画だけど誰が犯人とかが重要でもなかった。
まあ犯人になりたくないとか焦りとかどうにか関わらないようになどのリアルな行動や思考が見れたのは面白かったけど。

第4章:人間の値打ち
これが全てでした。
最初は何だんかんだ結局金かって思った。
金は人を変えるし手っ取り早く解決できるのもの金。
それでも命には代えられないけど。
簡単なのかもしれないけどリスクがゼロではないことを覚えておくべき。

そしてラスト。
慰謝料のリアルな金額。
状況はあれど高額な情報売買が行われた後だったからすごく生々しい。
人間に価値をつけるべきではないし増してや値段なんて。
でも知らずのうちに値付けられてるのか…。
nao

naoの感想・評価

4.4

欲望

欲望に生きる愚かな人間
愛、金、見栄、地位

エゴむき出しの人間模様を登場人物それぞれの視点から描き、欲望がいかに人間を翻弄するのかを丁寧かつサスペンスフルに表現する

夜中に発生した1件の事故をきっかけに、北イタリアの上流、中流、下流という、それぞれの経済的階層に属する人々の真実の姿を浮き彫りにさせ、現代社会の酷薄な現状や人間の本音を次々に目の当たりにさせられる


金持ちの息子を無罪にする証拠の値段と、被害者の家族に降りた保険金の額の差

この金額の差は、人間の価値の差なのか

社会的には、人間の価値とはその人の収入や地位によって決まってしまう部分が大きいかもしれない。
ただ、人間同士が決める人の価値とは、感情や思い入れによって多様に変化する

かけがえのない愛する人の命を救えるなら、多額の金銭を失ってでも助けようとするかもしれないが、それがニュースで流れる事件のように、見ず知らずの人の命だったら、はたして助けようと思えるのか

つまり、人間の価値というのは、捉えようのない不確実なものであり、ある種の無意味なものだとこの作品は示してくる


劇中では、登場人物それぞれが悩みを持ち現実に満足出来ず、常に何かを求め続けている。そして、各人物が持つ周囲の人間に対する価値も自身の欲望によって大きく異なっている

結局、貧富の差はあっても、そういった欲望に生きる人間の本質的な部分は何も変わることは無く、上流階級にいる人間たちも、ひとたび地位を脅かされるだけで、人に対する価値というのは簡単に変わってしまうということ
その古めかしくも力強い社会観や人間観が息づいた「人間の値打ち」の表現描写は、それが根源的であるが故に、見る側の心を深い地点で揺さぶる力を内在している

ここまで"人間"というものを感じさせられた作品は久しぶりでした
人間の果てしない欲望の中に、格差という社会的問題を内包することで、純粋に人間の"内"を見せつけてくるとても良質な作品です
銀幕短評(#493)

「人的資産」(原題)
2013年、イタリア。1時間49分。

総合評価 67点。

比較的に平板なものがたりですが、全体を章立てに組み分けし、とてもうまく構成していますね。アイディアの勝利です。

あれはいったい何だろうと思ったことが、のちの章になって つぎつぎに なぞ解きされていく。つまり ひとはものごとの全体像を見ることはできない、断片的にしか見聞できないという視点。これはおもしろい。

もうひとつは何ごとも思うように進むわけではないという視点。たしかに ふつうに生きていると、だいたいわたしたちはこんな感じですよね。そうそう簡単には物事は進まない。曲がりたくない角(かど)を力づくで曲がらされる。目算がくるう。

あとカメラがとてもいい。いい出来に仕上がっている映画です。さてと、


(おまけ)

ちょっと休憩していましたが、
長編おまけ「コーヒーとわたし」(改題しました)の連載 第8回

第9章 ペーパードリップについて





すみません、いまかなり書きかけているのですが、なかなか進捗しません。この章は壮大であり本書の目玉なので、土日にがんばって書きあげようと思います。コーヒー屋さんで。それでは みなさん、よい週末を!
jun

junの感想・評価

3.6
記録

1つの事を多方面から見る展開は面白かった!!

登場人物全員好きになれないから、感情が動き辛いー。
noritama

noritamaの感想・評価

3.9
ひとつの事件をめぐり映画を4章に分け、3人の関係者の視点から進んでいくミステリー(4章目はまとめ的な)。同じシーンを異なる角度から何度か見ることで、パズルが埋まっていくように徐々に全体像が見えてくる感覚が面白かった。上流階級と下層階級が交わるところが少し「パラサイト」っぽかった。パラサイトほど強烈な展開ではなかったけれど、人間の欲や浅ましさがこれでもかと描かれていて、脚本の秀逸さに感動した。ちなみに登場人物の中でもとりわけ俗っぽいディーノを演じていたファブリツィオ・ベンティヴォリオは「エーゲ海の天使」でアカデミー外国語映画賞を受賞したガブリエレ・サルヴァトーレス監督作品の常連。好きな俳優さんなのに、サルヴァトーレス作品から聡明で清廉潔白な役どころのイメージが強かったのと、それ以外の出演作をあまり観ていなかったため、欲まみれオヤジが彼だとエンドクレジットを読むまで気がつかなかった^^;
wii0513

wii0513の感想・評価

3.8
群像劇を複数人の視点から描くミステリーチックな作品。
唸るギミックがあるわけではないが、各々の視点の描き方が上手くて、同じシーンなのに何度も見せられても退屈しなかった。監督の技量を称賛。
Koreeda

Koreedaの感想・評価

4.0
めちゃおもろいみすてりー
似たような映画あったなあ、ひき逃げで、金持ちで、召使いに罪をかぶせて、みたいな、なんだっけえ
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