ジョジー

人間の値打ちのジョジーのレビュー・感想・評価

人間の値打ち(2013年製作の映画)
3.9
今年になって鑑賞した『歓びのトスカーナ』『ロング、ロングバケーション』のパオロ・ヴィルズィ監督作ということで観てみました。
あるひき逃げ事件から始まる4章仕立ての物語。最初の3章は3人の登場人物の目線で、ひき逃げ事件前後に起きた出来事が展開します。ある章では何でもないシーンが、違う章ではこんな重要だったのかと思い知らされたり。少しずつ犯人の足がかりを得ていく感じ。
経済格差があるイタリアの家庭事情も垣間見れ、かなりどろどろした家庭のそして社会の縮図を見た感じ。登場人物があまりにも感情移入し辛い人たちだったからかもしれないけど…。
そんな中でも、本当の愛を見つけ育み、真っすぐにお互いを信じあう一組のカップルには幸せになってほしいと心から思えたな。
最終章は“人間の値打ち”について。謳い文句は“いくらあれば、人は幸せになれるのでしょう?”ですが、そういうことではないような…。人の値打ちは学歴や家柄ではないということ。見掛けだけでは何も分からない。そして、大切な人の人生(命)には値を付けることなんてできないのではということ。
生きていく中で、何が一番大切なのかを問いかけてくるような作品でした。後からじわじわきます。