非常に優れたドキュメンタリー。
しかし、それが必ずしも楽しい気分にさせてくれるものではないのが切ない。
スキャンダラスな一面があるからこその映像の数々や、どうしてこんな写真や映像があるんだ?
という汚い部屋のテーブルのうえに散らかるドラッグの残骸。
狙いすまされた「標的」としての彼女の姿を映し出している。
「シド&ナンシー」を生で観ているかのような、脆くて儚くて、切ない姿。
でも確実に美しいと素直に思った。
身を削りながら正直に歌う姿はきっと胸を打つと思う。
歌詞は同然日本語字幕が着くが、英語で出てくる歌詞と、その出し方は凄くセンスがいい。
観終わったあともどう感じていいか、しばらくは考えてしまいそうだ。