彼女は天才だったし、
彼女は音楽を心の底から愛していたし、
彼女は純粋で弱い人間だった。
ドラックと酒に溺れて27歳という若さで死んだAmy Winehouseのドキュメンタリー。
彼女は、私だ、と思った。
めちゃくちゃ共感しながら観た。
産声を上げた瞬間に、与えられられなかった人間の幸不幸は決まってしまうのか?
それでも幸せになろうという人間に、救いはないのか?
それでも痛いほど純粋に、生きたいと、思う。
与えられなかったものを恨みながら、
でもまっすぐに人間を信じて、人に与え続けながら、生きよう、と思う。
彼女を追い詰めたプロデューサー、旦那、父親を彼女の代わりに恨もうと思う。
彼女はそうやって消耗されるべき人ではなかったのに……。
彼女の歌詞はまっすぐでこっちがびっくりするほどだった。
安らかに眠っていますか
あなたをすり減らす薬、お酒、人間から離れて幸せに暮らせていますか
あなたの愛した音楽を、あなたを祝福した音楽を、していますか