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AMY エイミーのdaiyuukiのレビュー・感想・評価

AMY エイミー(2015年製作の映画)
4.5
1983年イギリス生まれのエイミー・ワインハウスは、10代でレコード会社と契約を結び、弱冠20歳で完成させたデビューアルバム『Flank』が大きな評価を得た後、続くセカンドアルバム『Back to Black』が全世界1200万枚のセールスを記録、グラミー賞5部門受賞を成し遂げる。50年代のジャズ、60年代のソウル・ミュージックをアップデートしたサウンドにのせられたグルーヴ感溢れる彼女のヴォーカルは、世界中の音楽ファンを魅了し、レディー・ガガら名だたるミュージシャンたちからも賞賛された。だが、2011年7月23日、27歳の若さで急逝。本作は、人生をひたむきに駆け抜けた“孤高の歌姫”エイミー・ワインハウスの未公開フィルムや貴重なプライベート映像、関係者へのインタビュー取材をもとに彼女の半生に迫り、その心に秘められた真実を明らかにしてゆく。
エイミー・ワインハウスの隠された人間性に肉迫したドキュメンタリー映画。
エイミー・ワインハウスは、スターになることは考えていなかった。ただ小さなジャズクラブで自分の好きなジャズが歌えれば、良かった。
地元の音楽プロデューサーに見出だされ本格的に音楽活動を始めてからも、それは変わらなかった。ただ、最愛の男性ブレイクとの破局、パーティー好きなブレイクの影響で泥酔することが多くなって、最愛の女性お祖母ちゃんの死のショックで過食症に苦しみ、「リハブ」の大ヒットでスターになるが、ブレイクの影響でドラッグと酒にはまって過剰摂取で回復には程遠い状態で、ブレイクはエイミーにドラッグを摂取させ続け、エイミーの父親とマネージャーはツアーを強行させようとした。エイミーとブレイクは、リハビリ施設に入所しドラッグ依存を克服しようとするけど、ドラッグの摂取やトラブルを繰り返した。ブレイクの逮捕でエイミーの状態は酷くなり、レコード会社と「音楽活動するためにはリハビリすること」と契約書を交わしリハビリに成功後音楽活動を再開しグラミー賞を受賞した。エイミーは、ドラッグと酒に再びはまってしまい、ライブの出来もレベルダウンし、マスコミのバッシングもあって疲弊していった。金銭欲にまみれた父親との対立、最愛の男性ブレイクとの決定的な破局が、エイミーを追い詰めた。トニー・ベネットとデュエットしたことをきっかけに音楽への情熱を取り戻したエイミーは、新しいアルバムの制作や新しいプロジェクトに集中したかったけど、レコード会社にライブツアーに行かされ、ついにエイミーはステージで歌うことを拒否した。エイミーは、ドラッグ過剰摂取による心臓発作で亡くなった。
ブレイクとの共依存関係、レコード会社と父親は利益を追求するためエイミーがやりたくないライブツアーを強いた、何よりエイミーの中の自分を破壊しかねないものが、エイミーを死に追いやったことが、良く分かるドキュメンタリー映画。
エンディングに流れる「ヴァレリー」に、目に汗が流れた。