翠

ブレンダンとケルズの秘密の翠のネタバレレビュー・内容・結末

ブレンダンとケルズの秘密(2009年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

この世界観素晴らしい…なんて美しい世界を観てしまったんだ…!!
アニメーションでありながら、絵本のような精密さ、色彩、そして面白い動き。
なんでこんなアニメーションが作れるんだ…
コラージュや水彩のような背景、デザインが動いているようで、本当に素晴らしい世界観でした。

9世紀、バイキングが襲ってくるアイルランド。ケルズ修道院を囲む塀を作ってる最中、修道士が聖なる書を持ってやってきた。
ブレンダンは書を完成させるために魔法の森にインクを探しに行き、書の作成を手伝う。
そんなところバイキングが襲ってきて、ケルズから逃げて助かるも、育ての親とは離れ離れに…
という、子供向けにしては少し明るくはないストーリーなのだが、ケルト神話や聖書に則ってるのかなと感じました。
書を作るのって当時大変だったんだね…
魔法の森や妖精が出てくるところがアイルランド、スコットランドらしくていいなあ。
アシュリンとブレンダンの動きが明らかに違うもんね。
アシュリンがとてもかわいい…最後、大人ブレンダンと再開した時はなんだかとても温かくなった。
そして、バイキングからブレンダンを守れなかったと後悔し続ける修道院長のところにも戻り、院長とやっとやさしい再会を果たす。
素晴らしいストーリーなんだけど、バイキングのシーンはどうしてもこわい。
これ、子供の頃観てたらホントにこわかっただろうな〜
それくらい、赤と黒の得体の知れないもので恐怖にいっぱいになっちゃう感じ。
魔法の森のシーンや、書を完成させたシーンは細かくて一秒一秒止めて観たくなるほど美しかった。
この作品を観ることができて嬉しいー!!って気持ちでいっぱいになった作品。
翠