バリー・シール／アメリカをはめた男の中庭のネタバレレビュー・内容・結末

中米の密林を滑空する飛空機が木々の上部すれすれを飛びあわや墜落寸前、その運転席に終始ハラハラした顔のトム・クルーズが乗ってるんだから、それだけで楽しいに決まってる映画。底部の穴から落とされる麻薬の包みが、軌道に沿って一直線上に落とされるさまは物体の運動するイメージを端的に表現していて美しいが、自省と告解を込めたビデオレターが記録性を放棄し、発信者の死亡と共にホワイトアウトするという無意味な演出だけはどうしても受け入れ難く感じた。