けんくり

バリー・シール/アメリカをはめた男のけんくりのレビュー・感想・評価

4.0
軽快かつ、シニカルで毒も効いた実録犯罪映画。トム・クルーズが役所にぴったしで、持ち前のチャーミングな魅力全開。(相変わらずかっこよすぎる)

CIA・麻薬王・その他司法機関の数々を手玉にとりながら、巨万の富を築くバリー・シールの世渡りスキルたるや。。
(ただ意外にも自発的にはほとんど何もしてない)

逮捕シーンがまさに白眉で、DEAから州警察、FBIまでみんなこぞって捕まえに来る→みんなの目の前で釈放、というぶっ飛び具合が最高。

80年代当時の冷戦の背景や、レーガンや諜報機関の思惑、南米の政治情勢が、一挙に学べるのも世界史好きには嬉しいところ。
特に麻薬カルテル絡みは、ナルコスを観ている人には感慨深いかも。(この映画のパブロは迫力なさすぎるけどw)