貧困の家庭に育ったインド人の天才数学者ラマヌジャンのお話。
映画向けに実際とは違う脚色がされているが、ハーディとラマヌジャンとの関係性の変化の過程はドラマチックでとても良かった。
植民地のインドから支配国のイギリスに渡ったラマヌジャンの苦労と孤独、それでも自身の数学を立証したいという高潔さが伝わってくる。
タクシー数のエピソードもちゃんと入っている。
サッと答えが出てくる当たり、現代だったらサヴァン症候群だったかもしれないと見立てがつくけれど、当時はそういうことも知られてなかったから『不思議な人』だっただろうな。
時間の展開がかなり早く、もうちょっと丁寧に表現してくれたら伝わりかたが違ったかなというところはある。そこが少し残念。
最後に紹介された、彼の残した功績の偉大さに感涙した。