マ帆

ラ・ラ・ランドのマ帆のレビュー・感想・評価

ラ・ラ・ランド(2016年製作の映画)
5.0
クラクションの音と共に画面に広がるPRESENTED IN CINEMASCOPEの文字、LAの気温を伝えるラジオ、徐々にボリュームが大きくなっていくAnother Day of Sunイントロ、渋滞に痺れを切らし車の外に出て歌い始めるダンサー達。どうしようもなく胸が躍る・・・・地上波の誘惑に負けて「ララランドは映画館でしか観ない」という謎の意地を破り(初放送の時は無理矢理外に出た)初めてテレビで観たのだけど、結局映画館と同じくらい終始釘付けになってボロ泣きした。

二度と忘れられない四季、夢のような2時間。ちょっと上げすぎかなとすら思っていたハードルを一瞬であっさりと超えられてしまった初見、帰ってベッドに入っても音楽が鳴り止まない、熱が冷めやらない、あんな感覚は初めてで、予告の "映画の魔法にかかる" という言葉、本当じゃん...となっていた。

14歳の時、自分が女優になる事の意義を両親にパワーポイントでプレゼンしてLAへ越してきたエマ・ストーン。
1日4時間の練習を3ヶ月積みピアノの早弾きシーンに臨んだライアン・ゴズリング。
”携帯の小さな画面で観るのではなく映画館に観に行きたくなるような映画にしたい”という宣言を有言実行したデイミアン・チャゼル。

"どうか夢追い人に乾杯を " 。

夢追い人が集う街LAが舞台のLA LA LAND。死ぬまでに絶対にロケ地巡りをする🥺

毎分毎秒、The Endの文字が出るその瞬間までため息が出るほど好きだ〜〜〜.....

初めての吹き替えはエマ石のハスキーボイスに飢えた。

1番好きなエピソードは、スローなジャズを流すだけの予定だった冒頭シーケンスにエマ石の提案でAnother Day of Sunをラストから持ってきた監督が「そうする事によってこの映画のトーンを伝えると共に、これはミュージカル映画だから苦手な人はこの間に去っても良いよという猶予を与える事ができた」と語っているヤツです。

最高の映画始め!🎍㊗️
マ帆

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