クラフト

ラ・ラ・ランドのクラフトのレビュー・感想・評価

ラ・ラ・ランド(2016年製作の映画)
3.9
夢を実現するには愛すら犠牲にしなければならないというリアリズム溢れるミュージカル作品。

まず冒頭の渋滞したハイウェイでのミュージカルシーンに心をガッチリと掴まれた。音楽、ダンス、カメラワーク、その全てが素晴らしかったと思う。

そしてこの作品を最後まで観た今となっては、あのシーンは “L.A.で夢を追う若者たち”のメタファーだったんだなと感心した。

そう考えれば、終盤にミアがハイウェイを降りた理由や、降りた先に「SEB'S」があったことにも納得する。夢を叶えた人たちはもう並ぶ必要が無いのだから。

結末には賛否あると思うが、この作品を恋愛映画として観るとハッピーエンドでは無いのかもしれない。でも夢追い人を描いた作品と捉えれば、とても素敵な終わり方だったと思う。

それにしてもセバスチャンは良い男だったなー。