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ラ・ラ・ランドのqpのレビュー・感想・評価

ラ・ラ・ランド(2016年製作の映画)
3.5
 女優志望のミアはなかなかオーディションに受かりません。セバスチャンは好きな音楽がありますが、仕事では求められません。そんな2人が偶然出会い続け、という話です。

 冒頭から渋滞の道路でお互いを知らない人たちが一緒に歌って踊ります。少ししてからミアが家に戻ったときにルームシェアしてる女性が歌って踊ります。歌手でもないのにと思い、自分には向いてない作品だなと思います。

 ミアがオーディションで落ちるシーンは切なくなります。セバスチャンが自分が良いと思った曲を演奏しますが、ジャズの良さは分からないので、自分は何とも言えません。

 ミアとセバスチャンが歌って踊るシーンは映像がきれいで心もつながっているように感じました。ストーリーに載ってくる歌のシーンは好きです。そして、ダブルブッキングとなった映画の約束で自信の思いにミアが気づくシーンが好きです。

 後半は歌や踊りのシーンは減り、現実感のあるラブコメになっていきます。2人とも定職に就くこと、一緒に時間を過ごすこと、夢をあきらめることの間で葛藤します。お互いのために我慢して夢を諦めても、結局はお互いのためになっていると感じられなかったことはあるなと思いながら観ました。

 ラストの回想は印象的です。しんみり感は現実的で私は好きでした。実際に色々な人を見て勝手に妄想してしまう自分とミアが被ったこともありますが。
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