Kota

ラ・ラ・ランドのKotaのレビュー・感想・評価

ラ・ラ・ランド(2016年製作の映画)
4.5
すきでした。

ごめんなさい、忘れたくなくて暑苦しく書きますね


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・理想と現実
夢をがむしゃらに掴もうとひたむきに(向こう見ずに)頑張るか、
折り合いをつけて自分の得意なことで大成を目指すか

・キャリアと幸せのジレンマ
変わることで得られる新たな刺激やチャンス、成功
変わらないことで得られる、慎ましいけれど、長く続くしあわせ

・仕事と私生活
仕事のちがいと心のすれ違い

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・自分が正しいと思うものは、例えそれが世の中の通説と違っていたとしても貫き続けるべきか、状況に応じて変えることも“大人”か。
ミアは貫き続けることで成功をつかんだ。
セバスチャンは助言に耳を傾けて柔軟に変わることで成功した。
変えずに貫き通したミアが幸せか、迎合でで成功を手に入れたセバスチャンが幸せではなかったか、というとそうでもないと思う。
自分のすきなことを貫くのではなく、柔軟に合わせていくというやり方は、今作の1つのテーマだったけれど、この映画こそまさに「ミュージカル」という形を、多くの人に親しみやすく面白く見せるために、新しい形に変えられたものだと思う。その意味で、この映画自体が、柔軟に合わせていくというテーマを体現しているように感じられた。


・夢を追いかけ、新たなチャンスや成功を追い求めることで、今の慎ましい幸せは遠のいていくこともある。
夢を掴んだ時には、元々あった慎ましくも長続きする幸せは消えてしまい、それを懐かしむようになる。
これもどちらが幸せだったかと一様に決められる話ではないんだと思う。
社会的に成功せずに2人だけが互いの価値を認め合い、讃えあって年を取って死んだとしたら、それはもしかしたら虚しいことだったかもしれないし、

離れ離れになって同じ家族としては一緒にいられなくなったけど、それも人生だと割り切ることもできるだろうし、

幸せが常に続くことが、幸せかもわからないし、、、

こう言ったらよくある話になってはしまうけれど、結局のところ何が幸せかは本当にわからないということなんだと思う

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周りがなんと言おうと、どれだけ否定されようと、惨めにならないその肯定感に学ぶところが多々あった。

“現実を見ろ”とか、“ロマンチックすぎる”とか、こうなったら周りがどうかなんて関係ない。
自分が何をしたいか、それしかない。
誰がなんと言おうが、今の自分を蔑んだり、惨めに感じない
“今はまだロープ際でパンチを打たせてるだけ、これから大きく反撃する”そのくらいの気持ちで、希望を持ち続ける、そのしなやかさ、ふてぶてしさ、たくましさ、意地をどれだけ持てるか、その大切さを感じた。
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