スローターハウス154

ラ・ラ・ランドのスローターハウス154のレビュー・感想・評価

ラ・ラ・ランド(2016年製作の映画)
3.7
2017/3/17 映画館にて鑑賞

美しい色彩でファンタジックな演出が素晴らしかった。
でもうーん、今回はこういう展開の映画を観に行ったつもりじゃなかった。
もっとこう...ちょっとほろ苦なオトナっぽいかつハッピー目なミュージカル映画かな!って思って観に行ったわけよ。だって宣伝が!そんな感じだったじゃない。。
で、エグいっていう..
いや、監督の前作があんなエゲツなかったんだから、それで察しろよということなんかな
でも、自分みたいに騙し討ちを食らった人は多分少なくないと思うんですが、どうでしょか..

しかしさ、これ「大人の恋愛!オシャレ!ミュージカル!」って宣伝を真に受けたカップルとかが観にいくと地雷じゃない? 後ろにいたパヤパヤしたカップルが「面白かったね!」と言い合ってたの聞いて、ホントかよと内心苦笑..

というかなぜか、最初から最後までのめり込めない。目標に突き進んで行く上で参考になる点はいくつもあったけど、それでも心を揺さぶられるような感動はなかった。
監督は前作の『セッション』でも「一流を目指す者」を描いてるんだけど、この人は「現実は甘くない。でもガンバレ」みたいな単純なエールを贈るような作品は作らないだろう。かといってガンバる人を冷徹に嘲る..ってわけでもない。

すっごい現実的に「一流を目指すこと」を描いてるつもりなんだろうか。
そんな風に監督の意図を読み取ろうとして頭デッカチに鑑賞してたからのめり込めなかったのかな?

というか、そもそもこの監督ミュージカル向いてないんじゃないかな。うまく言葉にできないんだけど、なんかムリしてる感がありました..

表面は派手でキラキラしてて美しいのにナンかモヤモヤ…評価が難しい映画。

そうそう、『セッション』のあの御方の出演はサプライズだった!
ニヤついてしまったわ。