MasaShimizum

ラ・ラ・ランドのMasaShimizumのネタバレレビュー・内容・結末

ラ・ラ・ランド(2016年製作の映画)
4.8

このレビューはネタバレを含みます

オープニングの渋滞ダンスは最高。La La Landはエンターテインメントとして、ラブストーリーとして、人生のドラマとして。とてもいい作品だと思います。

特に、エンディングが絶妙でした。
最後の数分間のIFもしもの世界は、見たかった世界を見せつつ、エンディングに厚みを加えていると思う。ケリはつけつつ、観客にオープンエンドに近いほどの切なさや戸惑いを与える効果がある。
オープンエンドはミステリアスで深遠にするけれど、シナリオとしてズルさもある。一方、この映画では映画内ではオチをつけて、観客側にボールをパスして終えているのが素晴らしい。

La La Landのエンディングには二つの意味がある。ラブストーリーとして、そして夢を叶えることとして。
セブとミアの関係にとしてはアンハッピーな終わり方で、お互いの夢という意味ではハッピーエンディングになっている。
なぜハッピーエンディングにしたのだろう。青臭かった2人が大人になるなら、現実を受け入れる終わらせ方、例えばセブはスタジオミュージシャンだったり、ミアは一般的な仕事に就職でも良いはず。
なぜハッピーエンディングにしたのか。それはその方が、観客にテーマを与えられるからだと思う。現実に屈したり、整合性を取りつつも、もし何かを持っているのなら挑戦すべきじゃないの?何かを忘れてしまっているのなら思い出してみたら?と。
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