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ラ・ラ・ランドのSatoruAsaiのレビュー・感想・評価

ラ・ラ・ランド(2016年製作の映画)
3.6
監督のアタマの中にこの完成図があったのだとすれば、とてつもない才能なのは間違いないところ。
その溢れだす創作欲求を受けとめた俳優・スタッフも同様に賞賛されてしかるべきだろう。
すべてのシーンに意味があるんだと迫られてるのは、息苦しいけど嫌いじゃない。

ただ、あくまで私見ではあるが、なんとも言えないラストへとつながるこの脚本だけが納得いかないなと。

【ここからネタバレです】


新しいバンドで成功を手にしつつあるセブを引き摺り下ろしといてそれはないやろのミアの成功。
アーティストに関わらず、名声やお金を得るために本意ではない仕事をせざるをえない状況なんてごまんとあるでしょうが。
そこに辿り着くだけでもひと握りなのに、それを正論ぶちかまして引き摺り下ろすなんて、あんたなんぼのもんなん?って言ってやりたい。

再会のときに「もし二人が一緒にいたら」の空想みたいなの始まるけど、あれもよくよく考えたらおかしいやん。セブがあのままツアーに出てたら?の空想ならまだしも、セブがさらにミアの主夫的立場まで受け入れてたらこうだったみたいなクソおもんないシーンで、あれ見たときに「ああ、こんな風にならなくて良かったなセブ」て思ったわけだけど、たぶんあそこでみんな泣けるんでしょうな。はぁ、、、(*´-`)
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