チーズ蒸しパン

ラ・ラ・ランドのチーズ蒸しパンのネタバレレビュー・内容・結末

ラ・ラ・ランド(2016年製作の映画)
4.3

このレビューはネタバレを含みます

はじめてのミュージカル。

渋滞からはじまるミュージカルでもうすごく楽しく、入り込みやすい。女優志望のミアの視点から始まり、つぎにジャズピアニストのセブの視点へ。2人はあるレストランで出会うがその出会いは最悪。
また別の場所でこの2人は出会い、そこから2人の距離は縮まり恋人となる。

よくあるラブストーリーとキレイなピアノとダンスの映画にかんじられるだろう。しかし、1つひとつの会話や行動は後で意味をもってくる。

2人はそれぞれの夢を追いかけるも、食べていくためにはある程度現実を見て妥協も必要だとセブは感じる。2人の考え方や価値観は本心ではズレていないのに、様々な出来事で距離を置くことに。しかし、ミアに映画に出れるチャンスがおとずれる。
オーディションを受けて最後のシーンへと…

ミアは違う男性と結婚し、セブは念願の自分の店をもっていた。ミアはたまたまその旦那とセブの店に入り、彼のピアノを聞くとはじめて会ったあの瞬間に戻る。最悪の出会いだった初めがガラッとかわりキスからはじまる。パラレルワールドを見せられているようなシーン(この現象をラ・ラ・ランドと呼ぶ?)である。夢のようなシーンが終わり現実に戻る。そしてミアとその旦那は店を去り映画はおわり。

オーディションから最後のシーンまで何かがあり、2人は別れ(結婚しなかった)、それぞれの道をすすんだ。この空白の時間がこの映画の素晴らしい部分だと思う。そして2人のラ・ラ・ランドでのシーンから色々な事を考えさせられる。

王道ラブストーリーのようでまるで違うこの映画は感覚的に面白いと感じ、じっくり色んなことを考えることの出来る名作でした。

#Filmarks2017