これもまた映画館で観たかった…
輝かしい恋はまるで宝石箱、まるで点々と光る夜空の星々、まるで高台から見渡せる美しい街の夜景
お互いがお互いと結ばれることを望んでいたのに 人生の分岐点とか決断を迫られたとき うまくいかなくなって さまざまな理由ではなればなれになったふたり
人生で最高潮に幸福な恋をしていたとき ふたりが思い浮かべていた明るい未来…
なんだろう いまとなりにいるのがこのひとなら どんなに良いだろうって
最後の数分で煌びやかな映像と音楽、ダンスで夢物語が語られるのがせつない
だけれども既に別々の道を歩みはじめてしまったから それを棄ててまで再び歩み寄るわけにはいかないから いまは別のひとがいるし、お互いに別の人生を歩んでいるから
二度と会えない 最後ふたりが視線を交わし、寂しそうに微笑み合うシーンが、そのすべてを物語ってた
けれどこの物語を悲恋とは思わない
映画の中でのフィクションででも、最後の数分、ふたりが夢見た幸福な未来が映し出されて それだけでよかったなって
シェルブールの雨傘を観終えたときと似た気持ちになりました 美しい物語