家族全員がスーパーパワーを持つパー一家。
彼らは、前作の活躍の後、再び普通の日常を送っていた。
ある日、スーパーヒーローの復権を望む人物から、母ヘレンがイラスティガールとしての活動を要請される。
次々と任務をこなし多忙になった彼女の代わりに、家事と育児に勤しむ父ボブだったが、彼は未知の能力を垣間見せる末息子ジャック・ジャックの世話だけで手一杯。
そんな中、新たな強敵が家族の前に立ちはだかることとなる…。
物語は前作の直後から始まる。
前作はかつての栄光を取り戻したいMr.インクレディブルの葛藤を中心に物語が進んだが、今回は女性であるイラスティガールが中心となって物語を引っ張り、強力なヴィラン"スクリーン・スレイバー"と対決することとなる。
女性(妻)の社会進出を主題に、彼女を支える男性(夫)の苦労話が程よいエッセンスとなっている。
進化したCG技術により、アクションシーンは前作にも増して興奮必至だ。
2作観てより強く思ったのは、ファミリー各々の能力が、各キャラクター性を象徴するものになっている、ということ。
Mr.インクレディブル:家族を護る大黒柱(怪力と強靭な肉体)
イラスティガール:家事・育児を同時にこなせる母親(伸縮自在なゴム人間)
ヴァイオレット:思春期真っ只中の不安定な心(透明化と障壁)
ダッシュ:そこら中走り回る程の有り余る体力(超加速)
ジャック・ジャック:可能性無限大の赤ちゃん(光線・炎・鬼化・浮遊など)
そして家族が連携して持てる能力を存分に発揮するとき、何倍にも強くなれる。
やっぱり、荒唐無稽なスーパーヒーローものは、いつ観てもドキドキ・ワクワクするな。
ハナマル!
2023/05/18