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LION ライオン 25年目のただいまのstandfieldのネタバレレビュー・内容・結末

4.1

このレビューはネタバレを含みます

監督  :ガース・デーヴィス
製作国 :アメリカ
ジャンル:ドラマ
上映時間:119分

<あらすじ>
インドのスラム街。5歳のサルーは、兄と遊んでいる最中に停車していた電車内に潜り込んで眠ってしまい、そのまま遠くの見知らぬ地へと運ばれて迷子になる。やがて彼は、オーストラリアへ養子に出され、その後25年が経過する。ポッカリと人生に穴があいているような感覚を抱いてきた彼は、それを埋めるためにも本当の自分の家を捜そうと決意。わずかな記憶を手掛かりに、Google Earth を駆使して捜索すると……。

<感想・見どころ>
実話を元にした感動の物語。
第89回アカデミー賞受賞作品。

残酷な言い方だけど、サルーが迷子になった要因はお兄さんなんだよなー。5歳なんて幼くて好奇心旺盛なんだから、お兄さんが面倒見てあげなきゃあかんやろ!と思ってしまった。(偉そうに語ってごめんなさい)
でもサルーが迷子になった日にもうこの世から去ってしまってたんだよね。やるせなかった。

ただ故郷を探す物語でなく、サルーと義両親との関係が深く描かれていたのが良かった。故郷に戻りたいサルー、しかし自分を育ててくれた義両親を捨てられない。自分の過去を打ち明けたいのに、傷つけたくない思いから言えない。その葛藤に胸が痛くなった。
最後、義両親に全てを打ち明けられて良かったと思う。

総じて、とても感動する物語ではあるが
なんか短すぎる感じもした。
少年時代をもっと短くし、青年時代をもっと掘り下げればより良かったんじゃないかな。まあ、尺の都合でやむを得なかったのかもしれないが。
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