あき

LION ライオン 25年目のただいまのあきのレビュー・感想・評価

4.5
日本でいうとまだ未就学の年齢で家族と離れ離れになった不安や悲しみは計り知れず、マントッシュのように不安定から抜け出せないのもとても理解できるし、だからこそそれでも強く生きたサルーにとても勇気をもらった。
また、自分の子供を持つことを放棄して世界の困っている子どもたちをひとりでも救おうとする育ての親の無償の愛に脱帽する。
自分には、サルーや育ての親のどちらともそんな心の強さや広さが少しでもあるのか、と。
そしてこれが実話であることも衝撃で、ラストに向けた後半は涙が次から次へと溢れて止まることを知らなかった。
つい最近、どお?すごい悲劇でしょ?泣いちゃうでしょ?みたいな感情の押し売りみたいなものすごくつまらない作品を見てしまった後なだけに、
余計この作品の静かにして圧倒的な深いメッセージに心を洗わされた。
あき

あき