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LION ライオン 25年目のただいまのIdeonのレビュー・感想・評価

3.5
インドの貧しい村に生まれたサルーは、生計を立てるため、兄と一緒に石炭をくすねるなどしていたが、ある日、兄とはぐれてしまい、探しているうちに乗り込んだ汽車の中で眠り込んでしまう。気づいた時は故郷を遠く離れたカルカッタの街中で、浮浪児になってしまった彼は、施設に収容され、オーストラリアに里子に出されてしまう。幸いなことに、行った先の両親は愛情の深い人物で、25年後、サルーは立派な青年に成長したが、サルーは里親に深く感謝している一方、実の母に自分の無事を知らせたいという強い思いがあった。仲間たちと話す中でヒントを得たサルーはネットを使って故郷を探し始めるというお話。
里子に出されたのは5歳で、故郷の記憶は殆どない中、グーグルアースで探し出し、家族との再会を果たしたという感動の実話の映画化。主人公役のデヴ・パデル、里親役のニコール・キッドマンがいずれも好演している。実話だから仕方がないが、故郷を発見するくだりが意外とあっさりしていて、ドラマ的な盛り上がりに欠けるのが難点であろうか。
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