劇場予告で見かけて、観たい!と思ったままタイミングが合わず、漸く観たライオン。
トレーラーを観たときのイメージと全く違っていて、実話というところを大事にしているんだろうなと思った。
初めは’よくあるストーリー’展開で、何かキッカケを持って過去を見つけるようなサスペンスめいた構成なのかと思っていたら違ったので、(勝手に誘拐ものと思っていたし)正直に言うと「結構退屈な映画…?」とも思った。
目を背けたくなるようなインドの現状も隠さず表していて、観ていて主人公が大人になるのを急いた。
(インド側的にオーケーなのかな?アレは…)
幼少期から順を追って現在へ流れていくので、キリのいいところで一旦止めて(Netflix)、翌日以降に後半を観た。
「泣ける映画」の鉄板的扱いをされていた割にはそうでもないのかな。と思いながらクライマックス近くまで来て、結果、ものすごく泣いた。
思っていたような再会シーンでは無かったし、その後の実際の写真やシーン、エピソードがエンドロールと共に投入されたときに涙腺崩壊して、最後にライオンというタイトルの意味がわかり、もう久し振りにぐしゃぐしゃになった。
ラストに詰まりすぎて、裏切られた。
とても良い映画だったので、途中で止めてそのまま観るのをやめなくて本当に良かったと思う。
あと、主人公子役がほんとうに愛らしくて愛らしくて堪らなかった。
そして大人バージョンも美しくて堪らなかった。
若い頃にはわからなかった、ニコールキッドマンの美しさが、魅力が今頃になってわかった。