このレビューはネタバレを含みます
なかなか面白い！
セックスを媒介にして感染していく「それ」の正体は結局わからず、理不尽に呪いが続いていくところはアメリカホラーらしい（笑）馬鹿らしさもありつつ、日本ホラーのようなじめっとした部分もあり。
姿が現れるたびにどんどん変わってしまうので、「果たして視界に映るうちの誰が『それ』なのか？」という恐怖。
そこがすごく上手く面白い。
正直な話、ツッコミどころは沢山あります。
長回しが有効に使われている気がしないあたりや、エロとホラーの相性の良さを引き立たせたいのだろうけど見せ方が安直すぎて下品な所、全体的にテンポが悪くて退屈になりがちな所…。
出てくる男がみんな下のことしか考えてなさそう、バカ丸出し男ってバカだねってメッセージ性のつもりか？と思ったけどそれにしてはダサすぎるなぁ、など…（笑）
しかしこちらの監督、本作で長編は二作目という事なので驚きました。
センスの良さに期待大！
今後なんとアンドリュー・ガーフィールド主演で撮るようなので、楽しみです。
追記。
本作のテーマが生と死と愛、と監督が語っていたそうで、改めてラストについて思いを巡らせてみると、案外深い作品かも、と思いました。
相手と自分の愛に責任をもってセックスしろよ、っていう事なんでしょうか。
