このレビューはネタバレを含みます
試写会にて。
漫画の実写化というものに関しては、原作と映画は別物だとは分かっている。だけど、休載するよりも前からずっと原作のファンだったので、本作に関してはどうしても切り離しては考えられないことを前置きとして。原作ファン視点で感想を書く。
16歳の主人公のもとに一通の手紙が届く。差出人は、未来の自分。
頑張って原作に近づけようとしたんだなという印象。5巻分を140分に収めるわけだし尺の問題で削ったり変えたりしている部分はあるものの、原作の世界観を壊さないようにしている感じ。特にメイン6人の役者さんは、主人公以外は原作のイメージに結構ぴったりというくらい合っていて良かったと思う。ちなみに主人公は頼りなさがちょっと足りなかった。それにモノローグが多いけど声に違和感もあった(けれどだんだん慣れてきたから、悪いわけではない)
ひとつだけ、個人的にはどうしても気になる設定変更があって、しかもそれを変更した理由がわからないのが残念だった。オリジナリティを出すための変更でないなら原作を尊重してほしかったなと。
全体的に、決して悪かったわけではないけど、意外性も原作を超える感動もなかったように思う。舞台である松本の街がキレイだったのでそこは観ることができて良かったけど(ここだけは原作よりいい部分だった)
あとは、漫画で読むとあまり感じなかったけど、実写化だと高校生男女6人が付き合ってもないのにみんな仲が良いっていうのはリア充色が眩しすぎて、それはもう驚くほどだった。あれは二次元だから違和感なく見れるのだね。漫画の力恐るべし。
2015-172