「自然」と「アウトロー」をテーマとして描くことに長けているデヴィッド・ロウリー監督のファミリー向けディズニー作品です。ファミリー映画として楽しむか、デヴィッド・ロウリー監督の作家性を楽しむか。どちらに重きを置くかで評価が大きく分かれる作品だと思います。
ボクは後者なのでこの評価。
デヴィッド・ロウリー監督とても器用な人で本作のようなファミリー向けのディズニー映画も、アメリカン・ニューシネマっぽい『セインツ -約束の果て-』(2013年)もアーサー王伝説を題材にした『グリーン・ナイト』(2021年)のようなファンタジーも撮れてしまう。
この器用さを見込まれて本作に抜擢されたんじゃないかなあ。ディズニーの期待にはバッチリ応えていると思います。良質なファミリー映画。それでいて自然とアウトローという作家性も残している。
まあ、ただ器用だなという印象しか残らない。デヴィッド・ロウリー監督の作家性を楽しむ作品ではないです。