チーズマン

ナイト・ビフォア 俺たちのメリーハングオーバーのチーズマンのレビュー・感想・評価

3.5
おっと、これはジョセフ・ゴードン=レヴィットの可愛げが想像以上でした。

その彼が演じる主人公のイーサン、アイザック(セス・ローゲン)、クリス(アンソニー・まっッキー)の仲良し3人組がイブの夜のブルックリンで、例のクリスマスのダサいセーターを着て練り歩き遊び倒すお話です。
まあ、おバカなコメディ映画というやつです。
べつにハングはオーバーしません。

ちなみに毎年ずっと開催してきたその3人組のクリスマスイブの恒例行事ですが、主人公以外の2人がそれぞれ家庭や仕事が忙しいので今回で最後なのです。
なので、残された主人公の巣立ちの話でもあります。


その主人公のジョセフ・ゴードン=レヴィット(以下 J と称する)が役にハマっていて色々と楽しめます。
◇変なロン毛で若作りするJ。
◇エルフの格好をさせられるJ。
◇思春期の中学生のように嫌な事があると1人でギターを掻き鳴らすJ。
◇クリスマスイブの恒例行事が楽しみ過ぎるJ。
◇自分以外の2人のノリが悪くてスネるJ。
◇セーターを脱ごうとすると怒ってくるJ。
◇もういい歳になったのにまだ巣立ちたくないJ。
◇実は定評のある歌唱力を発揮するJ。
◇ロボットダンスをするJ。
◇煮え切らないJ。
◇嬉しくて泣くJ。

◇そして、巣立つJ。

色々なJの可愛げのある演技が楽しめます。


メインの3人組で唯一のコメディ俳優でもあるセス・ローゲンがさすがに際立って面白く、ドラッグでずっとラリってるという役柄もあってか、いつになくぶっ飛んで見えます。
いや笑わせてもらいました。

この作品のジョナサン・レヴィン監督とジョセフ・ゴードン=レヴィットとセス・ローゲンのコンビ
は『50/50』で一緒に仕事をした間柄です。
だからなのか、今言ったような2人に比べると3人組の中では明らかにアンソニー・マッキーが演じたクリス周りの描写が雑だったのはちょっといかがなものかと、その辺はもっと上手くやってあげて欲しかったところです。


普通は巣立ちというと独りで飛び立つような姿を想像しますが、この作品は逆ですね、欧米のクリスマスにピタリとハマる主人公の巣立ち方が微笑ましく、やはりクリスマス映画の余韻を残してくれます。

おバカなコメディ映画ではありますが、ジョセフ・ゴードン=レヴィットが好きなら一見の価値はあるでしょう。
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