NobumitsuNisida

マネー・ショート 華麗なる大逆転のNobumitsuNisidaのレビュー・感想・評価

4.0
金融業界の中にも本当に”賢い”人たちとそうでない人がいると感じた作品。
経済学においては2つの考えがある。
一つは、社会はひとまず慈悲や愛、利他心で活動できる範囲はそのインセンティブで行なってもらい、カバーできない部分は市場に任せる。
もう一つは、社会はひとまず市場に任せて、市場が取りこぼしたところは、慈悲や愛、利他心でカバーする。
同じように響くかもしれないが、今の日本社会は間違いなく後者が前提となっているように思われる。
有限資源の最適分配が経済のゴールだとしたら、この映画で描かれてる現象は今の社会は間違いなく最適分配がなされていないことの象徴だろう。
自分もリーマンショックの年がまさに就活期だったから決して他人事ではなかったのかと今さらながら思う。
ここで倫理的な話をしたいのではなく、やはり資本主義社会における金融システムはまだまだ改良の余地があるということだ。有限資源の最適分配をするためのシステムはどうあるべきなのか。
システムを改築してそのシステムで生きていく次の世代に希望を託したい。
いや、自分もちゃんと考えなきゃだめなのか!w
NobumitsuNisida

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