Teruaki

マネー・ショート 華麗なる大逆転のTeruakiのレビュー・感想・評価

4.5
久し振りに映画観たので、久々レビュー。
サブプライムローンに端を発して起きたリーマンショック。そのサブプライムローンの欠陥を見抜いてサブプライムローン債券のベア型商品を大量購入した男達の物語。

物語の登場人物はファンダメンタルズを徹底的に調べ尽くした逆張りのファンド。表面化されてる金融市場の値動きよりもシステムの根本の崩壊に賭けていた。
この投機が良いか悪いかはわからないけど、誰もが疑問を抱かないところに疑問を持つ姿勢は素晴らしいと思う。そして、金融市場全体を相手に立ち向かう姿勢は敬意に値すると思う。

でも、やっぱりリスクもあってバブル崩壊によるショートの利益が出るべき場面でもマーケットが崩壊すると、資金の流動性の関係で売るに売れない状況が生まれてチャンスが一気にピンチに変わるというシーンもあった。
それに、そもそも金融市場が闇を隠し続けて、崩壊しない可能性だって大いにあったわけで、そこでリスクをとって動けるのはやっぱりすごいなあと思った。

普段聞きなれない用語とかよく出てきたけど、途中例え話が頻繁に出てきたり、ちょっとシュールなジョークを入れて物語の雰囲気を重くさせすぎない工夫を入れてたり、映画としての完成度は非常に高かった。
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