ダオ

マネー・ショート 華麗なる大逆転のダオのネタバレレビュー・内容・結末

4.2

このレビューはネタバレを含みます

2015年アメリカで公開されたアダム・マッケイ監督作品。あのリーマンショックを予期して世紀の空売りを決めた数少ない男たちの物語。MBS、CDO、CDS、とにかくわけのわからないお話……。

ざっくりといえば、いくつもの大銀行がお金のない人にローンで家を買わせ、その金利でもって良い夢をみようとしたんだけれど、「そのローンってすぐに払えなくなるんじゃね?」って当たり前のことに誰も気づかなくって、最後にババを掴んだのは某日本国のナントカ銀行だった、ってお話はなかったけれど、そのクラッシュの酷さたるや詐欺以外のなにものでもないわなぁ。犬のクソを集めて猫のクソで包み直したという金融商品。

空売りってのはまず成功する前に心を病むことほとんどだろうし、うまくいってもその成功たるや無数の屍のうえにたっているという、なんとも虚しいお話なのよねぇ、なんてことはないんだけどねぇ本当は。ああいう結末にしちゃうと空売り=「悪」っていうイメージになっちゃうよなぁ。ロングもショートも同等に見てこそ健全なるマネーゲームなんだろうけどねぇ。
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