ますみ

マネー・ショート 華麗なる大逆転のますみのネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます


どこが華麗なる大逆転なんだよ!
こんな邦題じゃ爽快な逆転劇を想像するけど、この映画が伝えたいことはそうじゃないだろ!と思う。

この映画に出てくる男たちに華麗なる大逆転などは無くて、自分が勝つと分かっている賭けが、どういう未来を招くのか、その苦悩が描かれている。

800万人が職を失って、600万人が家を失ったリーマンショックがなぜ起こったのか、時には分かるように例え話にしてくれたり、第4の壁を突き抜けて分かりやすく教えてくれる。
それでも金融用語が飛び交いまくりで、リーマンショックという言葉しか知らない程度の知識の僕には難しい。
何度も巻き戻したり、一度調べてから続きを観たり、理解をするのに時間はかかるし、未だに完全に理解したとは言えないけれど、リーマンショックという言葉の裏に、どんな犯罪行為と詐欺行為がされてきたのか、を知っておかなくちゃいけない事実の映画。

そして同じ失敗をまた繰り返そうとしていることも、僕たちに教えようとしているアダム・マッケイの怒りに震えた。
アザー・ガイズを観ておくとよりわかりやすくて良いかも。

真っ当なものであっても結局は人間が作り出して人間が動かしているもの。システムを疑え。
とりあえずこの邦題はクソ!
ますみ

ますみ