イトウモ

船舶ナイト号のイトウモのレビュー・感想・評価

船舶ナイト号(1979年製作の映画)
4.5
ドイツ占領下のパリで大量にすれ違う間違い電話、という題材

恋人と会えそうで会えない男女、実の母親と再開する、大富豪とその給仕の間に生まれたらしき男などなど、

セリフを朗読する三人の俳優、パリの風景、セリフと関係がありそうでなさそうな、ほとんど無人の風景を浮遊するカメラに幽霊のようにつきまとう間違い電話の声。

コロナの最中だからこれを公開したのか
ちょっとお上品すぎるけれど、贅沢な時間

ドミニク・サンダのメイクシーンに白血病で姿が変わっていく女の話を重ねるシーンが息を呑む美しさ