にゃんにゃん

666号室のにゃんにゃんのレビュー・感想・評価

666号室(1982年製作の映画)
3.2
テレビがついた部屋で、映画は死に瀕しているかとの問いに答える映画監督たち。テレビの存在に気付いているのかいないのか、テレビに被りまくりながら立ち上がって真面目に語るアントニオーニ、靴脱いで靴下脱いでテレビ消しちゃうヘルツォーク、テレビで全仏オープン?テニスちらちら観ながらタバコ吸いつつ小難しく語るゴダール。絵的に一番美しく、テレビと映画の多重構造的深みがあるのはゴダールで、やっぱこの人は撮り方も撮られ方もよくわかってるんだなぁと感心。映画が死に瀕するのは悪いことじゃない、私が死ねば私の芸術も死ぬのか?ってゴダールの問い返しは重い。この語りから40年近く経っても生きて映画撮ってるゴダール、現人神。
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