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ジャン=リュック・ゴダール/遺言 奇妙な戦争のにゃんにゃんのレビュー・感想・評価

3.0
基本静止画で、ゴダールは映画を撮るのをやめてしまったのかと悲しい気持ちになった。キヤノンの写真用紙の裏の透かしが懐古趣味。静寂と大音響を行き来するあたりはゴダール。でもこんなにキレのないおじいちゃんになってしまったのかとすごく寂しい思いがした。これが遺作なんてと思うと非常に切ない。私の好きなゴダールはJLG自画像、フレディ・ビュアシュへの手紙、女は女である、ウィークエンド、彼女について私が知っている二、三の事柄、10ミニッツオールダーイデアの森に入ってたやつ、このあたりをずっと心にとどめておきたい。フランス語がわかればもっと興味が持てたのかもしれないけど、ゴダール好きのはしくれというアイデンティティを持つ者として、この映画をありがたがらずにツマランと胸を張って言える感性の持ち主でいたい。でもゴダール好きだからはなむけに3点つける。ゴダール映画じゃなければ1.6点とか。20分の映画の開始前に15分くらい新作の予告編流してたけどこの予告編たちのほうが面白かったよ。「幸せのイタリアーノ」が面白そうだったので観に行きたいと思いましたまる
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