ソフィ・カルの本が読みたくなったが、近隣の図書館になかったのでインターネットっでインタビュー記事などを読んだ。ある記事でソフィ自身の失恋体験が語られていて、それが珠の体験とあまりにも酷似していた。原作は未読なので本当のところは分からないし、ありふれたよくある話なのかもしれないが、珠から語られる失恋体験は嘘なのかもしれないと思ったらなんだかスッキリした。秘密は誰にも言わないから秘密で、誰かに知られていることに気づかなければ、秘密は秘密のままだ。秘密は、自分を形成するもののうち本当に大切だから誰にも言えない一割のことだと思う。それを知られたら死んでしまいたいときっと思うし、新しく秘密ができれば、それを大切に隠すために生きられるような気がした。