このレビューはネタバレを含みます
よかった。
色々な登場人物から色々なことを感じた。長谷川さん演じる石坂は、お金があって、仕事ができて、美人の妻と可愛い娘がいてと、客観的に満たされた人っていう設定だからこそ「この世界に満たされている人間なんていないんだよ」というセリフが刺さった。
苦しみから逃れられない人間が、少しでも苦しみを軽くする為に秘密がることを石坂は理解していたのだろう。「俺を尾行してみてどう感じた」に対し「面白かった」との珠の返答に明らかに失望し、興味が失せた感があった。だから「お前が自分で考えろ」になるんだろう。人間の本質を理解しているから、敏腕編集者なんだろーね。
20代30代の時なら理解できなかったかもしれない。
個人的には、自殺をしようとするまでの愛ってどんな感じなんだろうと。そこまで愛せる人がいることで、幸せなんだろうか。それとも不幸なんだろうか。
キャストが素晴らしかったです。麦ちゃん、よかった!