ダンディー

弁護人のダンディーのレビュー・感想・評価

弁護人(2013年製作の映画)
4.0
2022年、104本目(ドラマ除く)。

実は2回目の視聴。
1回目は、韓国にいる俳優の知り合いが
出演しているというので観て、
彼を探すに必死になってた(笑)。
だからなのか、こんなに素晴らしい作品なのに、
内容をほとんど忘れてしまってた。
面白かったという記憶だけ残ってたので、
GyaO!で配信されている間にと思って
2回目観てみました。

本題に入るまでがちょっと長いけど、
あれはあれで、
緊張尽くしになるのを抑えてくれてていいのかな。

昔、イ・ビョンホンとスエ主演の
「夏物語」という映画を観た時と同じ感覚。
学生たちがアカにされてしまい拷問される。
今の韓国からは想像も出来ない世界だけど、
そう遠くない過去に実際に行われてきたこと。
考えるだけで何とも言えない感情がこみ上げる。

しかしソン・ガンホは本当にいい俳優さんだな。
この人の作品にはホント、ハズレがない。
前半で見せる、金儲けに走る卑しい顔と、
後半で見せる、学生たちの無実を訴え続ける
真の弁護士になった顔。
一つの作品で180度変わる表情。脱帽。

今は亡きキム・ヨンエさんも
やっぱり素晴らしい女優さんだな。
ただ切に息子の無実を訴え続ける
母親の役もとてもよく似合うけど、
気のきつい女性の役など、
本当に何でもできる素晴らしい女優さんやった。
ご冥福をお祈りします。
ダンディー

ダンディー